まっかなぼく。
きみのお古の真っ赤なタンクトップに
タイで買った真っ赤なゆるいパンツ。
ついでに真っ赤な下着を身につけて。
紅い口紅だけつけて、外に出た。
今日は全部赤なんだって、
こっそり1人でにやついてみる。
そんな午後。
それから夕方には、
1番赤い林檎をかじって。
夜にはきみの赤い絵の具が手についた。
この歳になって、ようやく
自分が、自分で良いということが
分かってきた。
誰かが楽しんでるところだって、
つまらないなら行かなくていい。
それを肯定していい。
そしてその逆もあるだろう。
自分が自分でいいと肯定できたなら、
誰かは誰かでいいと、
今よりももっと、肯定できるんじゃないかな。
個人の自由だ、なんて
肯定の仕方じゃなくて。
そこにおっきな愛を含んで。
まっかな愛を含んで。
ps
明日は時間があるなら、
何処の国からでも、日本時間の14:46に
お祈りしてほしい。
ただ思い出してほしい。
大きな愛が、みなさまに届きように。